ジェネリックを勧める理由

ジェネリックを勧める理由

最近ではよく耳にするようになったジェネリック医薬品ですが、ジェネリックの普及には、厚生労働省がジェネリックを推奨している背景があります。

日本の医療制度には、全国民が国民健康保険に加入する義務があり、それによって高額な医療費や医薬品なども1〜3割の窓口負担で済んでいます。

つまり、裏を返せば7〜9割は国が負担をしているということになります。

現在、国が負担する医療費は年間で40兆円を超えます。

この金額は増加傾向にあり、今後の高齢化に伴い更に増加することが予想されます。

また、この医療費のうち医薬品の割合が2割ほどで、金額にすると8兆円もの額が国の負担となっていて、この医療費の負担額を抑えるべく、国が率先してより安価なジェネリック医薬品の処方を推進しています。

普及が広がるジェネリックですが、今だあまり理解されておらず、特に理由もなく断られてしまう場合もあるようが、医療費の増加とともに、ジェネリックを推進する国の動きもまた広がっていくでしょう。

 

ジェネリックは海外製薬会社で多く開発されている

バイアグラのジェネリックの一つにカマグラがあります。

ですが、ジェネリック医薬品に対する知識がなければ、たとえ価格が高くとも誰しも聞いたことのあるバイアグラを選ぶ場合もあるでしょう。

しかし実際は価格が安くても成分は同じで、先発薬よりも飲みやすくなっていたりと、ジェネリックの方が優れている場合もあります。

ファイザー製薬から発売されているバイアグラは、2012年に全世界での売上高20億ドルを記録しましたが、それ以降はと言うと、2014年にバイアグラの特許権が終了し、多数の製薬会社がジェネリック医薬品を発売しだしたことにより、2016年には16億ドルに減少しています。

2015年には韓国での特許権が終了し、37社の製薬会社から40種類ものバイアグラのジェネリック医薬品が発売され、韓国のファイザー製薬では国内のジェネリックへ対抗すべく新たな取り組みも行っていましたが、功を成すことはできなかったようです。

バイアグラジェネリックの売上は詳細なデータこそありませんが、世界的に見てもバイアグラの売上を減少させたことからも分かるように、市場占有率においてジェネリックが先発薬の脅威となるっていることは事実です。

また、2018年にはファイザー製薬はジェネリックに対抗すべく、イギリスにてバイアグラを世界初の市販薬として、店頭での購入を可能にしました。

これを機に世界的な競争はさらに激化していくでしょう。

さらに、日本においては、現在EDの治療薬は医師の処方がなければ購入ができないため、バイアグラをはじめとしたED治療薬のジェネリックは需要が高まっています。

 

ジェネリック大国インド

ジェネリックを発売するメーカーは、その価格の安さから、高価な薬剤を購入することの困難な発展途上の国への販売も行っています。

世界的にも特にジェネリックが流通しているのはインドで、バイアグラジェネリックの製造・販売においてもインドが最も有名で、実際にバイアグラジェネリックの大半がインド製のもので、それ以外を見つける方が難しいほどです。

インドの製薬会社には、シプラやアジャンタファーマ、ランバクシー・ラボラトリーなどがあり、バイアグラのジェネリックの中でも特にその名が知られているのはカマグラなどで、日本ではまだ出回っていませんが、輸入代行サイトなどでは多くの取り扱いがあるようです。

インドでジェネリックが広く流通する理由には特許が深く関係していて、本来、薬の成分に対する物質特許と、製造方法に対しての製造特許と、二つの特許権が終了しなければジェネリックの製造はできません。

しかし、インドの場合は、異なる製造過程において結果として同じ成分の薬剤ができたものに関しては特許侵害にあたらないのです。

そのため、他の国よりもいち早く多くの薬剤のジェネリックを製造、販売することが可能となり、バイアグラのジェネリックをはじめとする価格の安いインドのジェネリックは、貧困国から世界各国で広く流通しているのです。

コメント